こんにちは。いつもご訪問ありがとうございます。
4月になりましたが、庭のシャクナゲの葉っぱに褐色の斑点がありました。
見えますか?左上の葉っぱです。
黒っぽいシミみたいの、ありますよね。
このシャクナゲは、もともとうどん粉病にかかっていて、この斑点もうどん粉病の症状だと思い込んでいたのですが、
ひょっとして別の病気かも、、、
と思いなおして、本やネットで調べてみました。
結局良く分からなかったのですが、褐斑病(葉斑病)の症状に似ているようです。
今まで褐斑病がどんな病気か知らなかったのですが、気温が上がってくるこれからの季節に周りに伝染するらしいと判明。
それはいやなので、念のため処置することにしました。
褐斑病は早めの対処が肝心です。
今回は、その時行った対処法についてご紹介します。
1.シャクナゲの褐斑病って?
まず、シャクナゲの褐斑病についてまとめてみました。
症状が当てはまる方は参考にしてみてください。
1ー1.褐斑病の症状、見分け方
- 葉の表面に褐色、黒の斑点が出て拡大する(円形、不整形)
- その後、葉が黄色くなり6月~7月に落葉
炭疽病と見た目が似ているので迷いますが、炭疽病は、葉っぱが燃えて焦げたような変色の仕方をするようです。
褐斑病は、褐色か黒のまだら模様です。
1ー2.原因
- 糸状菌(カビ)の感染
- 菌の名前は、つつじ類に感染するSeptoria azaleae(セプトリア・アザレアエ/アゼアレア)
- 感染した落ち葉や土壌で越冬し、雨や風で伝染
菌の名前を見ただけで、手ごわそうな感じがしますが、なんと土壌で越冬とは、、、
根本的な退治は難しそうですね。。
1ー3.褐斑病になりやすい環境
褐斑病になりやすい環境は、、、
- 湿度が高い(糸状菌が活発になる)
- 湿った土壌(根が弱くなり感染しやすくなる)
- 葉が込み合っている(糸状菌の胞子が容易に拡散)
です。
こういう環境は、カビが勢力を増すってことですね。
1ー4.予防法
- 日当たり、風通しをよくする
- 水はけをよくする
- 窒素の多い肥料あげ過ぎない(弱い枝を作らない)
- 薬剤の予防散布(STダコニール1000)
- 剪定ばさみの消毒(他の植物への伝染予防)
こうすれば、カビがいても大丈夫ってことですね。
1ー5.褐斑病になってしまったときの対処法
- 薬剤散布
- 発病した葉を取り除いて処分
- 最悪、株ごと処分(他の植物への伝染を予防)
です。
ちなみに、しゃくなげの褐斑病にSTダコニール1000が効くというのは、住友化学園芸HPに載っていました↓
が、STダコニール1000はどうやら予防薬のようです(住友園芸HP)
なので、すでに発症してしまった褐斑病に対しては、
- トップジンMゾル
- ベンレート水和剤
あたりを使うようです。
2.褐斑病の対処法は?
2ー1.治療前のシャクナゲ
まず、治療する前のシャクナゲの様子をお見せします。
こちらは、2月に庭植えした日のシャクナゲの写真です。
苗を買った時、うどん粉病はすぐに気づきましたが、それ以外のことはよく分かりませんでした。
で、こちらは4月になって撮った同じシャクナゲの写真です。
うどん粉病がまだ残っていますが、特に異変があるようには見えません。
でも、少し近寄ってみると、先ほどお見せした通り、こんな感じです。
褐色の斑点、ありますね。
2ー2.葉っぱを切除
今、4月なのですが、これから気温が上がって暑くなってくると、症状が悪化して周囲に伝染する可能性があるということなので、即、治療開始することにしました。
褐斑病ではないかもしれないですが、広がると嫌なので。
まず、褐色の斑点のある葉っぱを取り除きます。斑点があるものはできるだけ切除しました。
取り除きすぎたかな?
葉っぱを拡大してみると、こんな感じです。
葉っぱは全部ゴミ箱に処分しました。
一方、シャクナゲ本体の方は、こうなりました。
やっぱり葉っぱ取り除き過ぎでしょうか。枯れないか心配です。
どうですかね。
実はこのしゃくなげ、この間、変な芽が出てきたので、芽かきをしたばかりなのです。
芽かきしたことを、かなり後悔。。。
早く新しい葉っぱが生えてきますように。。。
2ー3.薬剤を散布
と言いつつ、治療を続けます。
STダコニール1000を散布しました。
2ー3ー1.必要な道具
薬剤を散布するために必要な道具は、
- STダコニール1000
- スポイト
- 噴霧器
- ダイン(これは、なくても可)
です。
ペットボトルで噴霧器を作りました。手軽なので非常に便利です。
ダインは展着剤ですので、薬液に1,2滴混ぜると噴霧した薬が葉っぱに残りやすくなります。
薬の成分を葉っぱに良く吸収させるためには、できればダインがあった方がいいです。
2ー3ー2.薬液を作る
STダコニール1000は、1000倍に希釈して使います。
500mlの薬液をつくるので、使うのは0.5mlです。
これをスポイトで取ってペットボトルに入れて、水で薄め、ダインを1,2滴加えたら完成です。
2ー3ー3.薬液を散布
これをシャクナゲに散布します。
周りのシャクナゲにも予防散布します。
これで散布終了です。
あとは日にちを空けて、様子を見ながらまた薬剤を作って散布します。
一方、今回作った500mlの薬液が大量に余りました。
これは、直に下水に捨ててはいけません。
庭にあるサツキやバラなどに散布して使い切りました。
2ー4.その後の様子
2ー4ー1.2週間後
2週間が経ちました。
この2週間の間に、なんとか花が咲きました。
病気の方はというと、、、
切除せずに残した葉っぱに新たな斑点は出てないようです↓
ただ、一部のつぼみしか花が咲いていませんね。
きっと葉っぱが少な過ぎるせいでしょうね。
念のため前回と同じように、STダコニール1000を散布しておきました。
元気になってくれるかな。
2ー4ー2.1か月半後
さらに1か月経ちまして、6月上旬になりました。
シャクナゲの方は、花も終わり、大きな葉っぱがグングン伸びています。
数日前にベンレート水和剤を散布しました。
葉っぱに斑点はありませんので、元気になったみたいですね。
3.シャクナゲの褐斑病まとめ
シャクナゲが褐斑病になってしまった場合の対処法について、紹介しました。
褐斑病は、カビが原因ということなので、治るまでに時間が掛かると思います。
他の植物に病気をうつさないように気を付けながら、根気よく対処することが必要になりますね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。